テーラーメイドスパイダーを代表として、オデッセイ等も大型マレットのショートスラントネックの人気が高まっています。
PGA選手も、ローリーマキロイ等ショートスラントにて結果を出しています。
今まで、マレットと言えば、シングルベントが基本でしたが、実際どれぐらい違いがあるのでしょうか。
今回、2本自腹購入して徹底的に自分に合うのはどっちなのか調査してみました。
今回は、現在もマキロイが使っているスパイダーの名機といっても過言ではないスパイダーXにてテストしました。
ショートスラントネック
ショートスラントネックはこのようなネックのカタチの形状です。
基本的に操作性が良く、マレットの直進性とショートスラントネックの操作性のマッチがうけている組み合わせです。テーラーメイドのプロには人気の組み合わせですね。
構えて見た時、ベントネックに比べ、ネック寄りに付いているように見えます。
見比べると分かりますが、ブレード型を構えているような見え方です。
シャフトを持ってフェイスの垂れ具合を確認すると、スパイダーXの場合28度程度の開きがありました(個人での計測の為誤差をお許しください)
これだけ開きますから、開閉するスイングにあうと一般的には言われています。
シングルベントネック
シングルベントはこのようなネック形状です。
ストレートの軌道スイングに向くと言われているネック形状です。
操作性というよりは、構えた通り、オートマティックに動かしたいという人向けと言われているネックです。
直進性の高いヘッドと直進性の高いネックですからストレート軌道の方には安定性は抜群です。
実際に打ってみました
まずは構えた感じから
明らかにショートスラントはネックから生えている感じが強いです。
この写真の比べ方なら伝わらないですよね。
これで伝わりましたよね?
曲げがあるのでシャフトの曲がりの延長線先端がヘッド中心にあたるシングルベントネックに対して、ショートスラントはヒール側に付いています。
その分シャフト角度にも影響を受けています。
構えてみると明確に違います。
ブレード型のベントネックなどになれている方はショートスラントのほうが違和感ないでしょうし、センターシャフトになれている方なら、シングルベントネックのほうが違和感がないと思います。
簡単にいうと、ショートスラントのほうが少しシャフト角度が違うのでハンドダウンになります。
吊り気味に構えたい人も構えやすさが変わりますので確認ですね。
実際に打ってみました。
基本的にわたしのストロークは極軽い弧を描くストレート軌道です。この点を頭に入れて以下をお読みください。
素振りの感じでストレートにとかアーク(弧を描く)にとかやりやすさの私の感想ですが、やはり少しだけですが、シングルベントネックのほうが吊り気味になりやすいので、ストレートになりやすいのかなと少しだけ感じました。
ショートスラントネックはハンドダウンになっている分、横振りになりやすくなっている感じです。
ヘッドが安定の直進性なので、ヘッドの開閉は私には感じません。
PGA選手のような感覚は私には備わっていないようです。。
まずは1.3mでのパットで確認しました。
基本的に構えの時点のフェース角はクローズ3.1度になっていますが、これはこの測定器の癖と捉えてください。クローズ3.1度でインパクトは3.1度ならスクエアで打てていると思ってください。
ショートスラントネック
〇構え
〇インパクト
〇フォロー
シングルベントネック
〇構え
〇インパクト
〇フォロー
こう見ると、たしかにショートスラントネックは弧を描いていますね。
もちろん打ち方は自分では変えてないつもりです。変えていないつもりなのですが結果が変わりました。
違いなんて無いかと思っていましたがびっくりですね。
インパクト数値で、ショートスラントは構えからインパクトの誤差0度!
シングルベントで-0.2度(そのあとの1コマでは+0.1度ですのでほぼ誤差の範囲とも言えますが)
これを誤差と捉えないなら、やはりショートスラントはつかまりやすいのかと思われます。
ちなみに
1.3mを10回打った時の左右どちらにいったかも調べてみました。
カップでは大きすぎますのでこれでの評価です。
これの小さい穴でやりました。
〇ショートスラント
真ん中 3
右 5
左 2
〇シングルベント
真ん中 2
右 6
左 2
という結果でした。
わたしの再現性の問題もありますし、床が平かどうかなどの影響もあり、なんとも言えませんが、ショートスラントネックは操作性がよく、すっぽ抜けのようなスイングで右には行きにくいのかと思われます。
誤差と言えば誤差なので参考程度に。
最後にロングパットです。
ロングパット
〇ショートスラント
〇シングルベント
分かりにくいですが、重ねると、やはりショートスラントネックのほうが弧を描いています。普通に打っているつもりですが不思議です。
アライメントーインパクト の再現性については
ショートスラント -0.2度
シングルベント 0度
0.2度というとほぼ誤差です。
感性のこと
バックスイングで、
あっ、今開き気味に引いちゃった。
アウト気味に引いちゃった。
ということがあるかと思います。
そのような時、シングルベントはそのまま振り下ろす感じになるように思いました。
ショートスラントは少し自分の意思でヘッドの開閉ができるイメージです。
バックスイングをミスしたときにリカバリーできるのはショートスラントのような気がします。
逆を言うと、毎回同じスイングができるならシングルベントの方がずれない気がします。
このあたりがPGA選手はショートスラントネックが多いということなのかもしれません。
ツアープロでも打点に2mmのズレがあり、そのずれた時にこの操作性が発揮する気がします。
わたしの感覚で言うと、少しトウ目でインパクトが当たりそうな時に、少しだけ強く入れたりする感覚です。
こういうことができるのがショートスラントのような気がします。
今回はプレッシャーが掛からない環境でテストしていますが、コースではどちらが好きなのかははっきりすると思います。
今回のテストで分かったこと。
確かに、結果を見るとスイング軌道が変わりました。
これは、最初から言いましたが、シングルベントネックのほうがパターを吊り気味、ハンドアップになっている分、アップライトのスイングになっているのかと思います。
わたしの感覚でもそういう感じがあります。
アーク(弧)を描く、ストレートを描くは、正直わたしにとってはどちらでもよく、再現性はどうなのかということですが、わたしの場合はどちらもほとんど変わらないという結果でした。
少しだけ、これは気持ちの持ちようなのかもしれませんが、ショートスラントのほうがつかまったのかなぁ。いや、ちがうかなぁ。程度の違いです。
操作性に関しては、わたしには分かりませんでした。
PGAツアー選手でしたら、この辺りの操作性で数億円とか変わっちゃんでしょうね。
今回はラウンドでのテストではないので、プレッシャーがかかったときに、影響があるのかもしれません。
最後に
今回、テーラーメイド スパイダーXにてテストしました。
ネック違いの同じ商品ですが、違和感があったことが1つあります。
グリップの入り方が違いました。製品誤差なのか、差し替えているのかネットで中古品購入したので分かりません。
ネックの違いより、グリップの入り方が深い、浅いが影響したのかもしれません。
ショートスラントのほうがクローズ気味でした。
グリップは両者ともスーパーストローク ピストルGTR1.0です。
もちろんパターグリップなので、アイアンのグリップのようなラウンドではありませんので、握りに大きく影響を受けると思われます。
ちなみにわたしは基本通り正統派の逆オーバーラッピンググリップです。
つかまりが良く感じたというのもうなずけます。
私の最終結論
①ネック形状は、必ず試打してから買うこと。
構えて違和感が出ない事。
狙ったところに打ち出せること。
わたしはアーク、ストレートともあまり違和感なく打てるタイプなので気になりませんでしたが、気になる方なら気になるのかもしれません。
➁ネットでは買わない事
グリップの刺さり方にメーカー誤差があり、必ず個体差がある。中古だと入れ替えしている場合もあり。自分に合うパターを試打してから購入すること。
または、どうしてもネットなら、合わなければ差し直して自分に合うようにするつもりで買うこと。
③最終的には感性です。
どう打つかは、自分次第。打ちやすいことと、方向が出ていること。この2点でネックを選ぶ。
距離感の違いは今回のテストでは感じませんでした。ヘッドが同じだとあまり変わらないのかもしれません。または、わたしがストレート軌道のため、感じづらかったのかもしれません。
ネックでそんなに違うの?ってわたしが思い今回やった企画ですが、こんな感じでした。
意外にも変わるものですね。
パターを選ぶ時の参考にしていただければと思います。
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